マイニングによる収益の目標額
マイニングの方法にはソロマイニングもありますが、仮想通貨はボラティリテイが大きいので、常に収益の大きい通貨を選んでマイニングする必要があります。それで、マイニングプールを利用し、最適な通貨を選んでマイニングできるAwesomeminerなどを利用します。また、Mining Pool Hubは受け取る通貨を選択できるのでここを使います。受け取る通貨により収益は大きく変わりますので、これは大切です。
次の4つの点についてメモしておきます。
(1)マイニングPCの構成
(2)Mining Pool Hubの登録と使い方
(3)Afterburnerの使い方
(4)Awesomeminerの使い方
マイニングPCの構成
マイニングPCの構成は次の通りです。
PCケース:黒鉄(ケースファン6個)
マザーボード:GIGABYTE GA-H270-HD3(PCI-Ex16 2個 / PCI-Ex1 3個)
電源:800W 電源ユニット 80Plus Platinum
CPU:Celeron G3930
SSD:120GB
このマザーボード(GIGABYTE GA-H270-HD3)には、5個のGPUを取り付けることができますが、スペースの都合で3個までが限界です。ケース上部に幅の狭いGPUを1つ取り付けることができます。ライザーケーブルで接続して上部にぶら下げる形になります。
試行錯誤の結果、写真のようになりました。ケース上部はよく冷えるので、Manli GTX 1080など外排気のGPUを排気用ファンに向けて取り付けました。②⑦は下のGPUが接近しているので、冷却性能が優れているMSI GTX 1080 やELSA GTX 1080がいいようです。
①Manli GTX 1080
②ELSA GTX 1080
③玄人志向 GTX 1080
※Equihashの場合、1.45kH/s
④Manli GTX 1080
⑤玄人志向 GTX 1080
※Equihashの場合、1.00kH/s
※予算が許せば、冷却性能の良いGPU(GTX 1080 又は、1070)をもう一台追加。
⑥ASUS GTX 1080
⑦MSI GTX 1080
⑧ASUS GTX 1070
※Equihashの場合、1.35kH/s
温度が10℃下がると寿命が2倍伸びると言われています。
まず、GPUにより冷却性能が異なるので、
①冷却性能に応じて取り付け位置を工夫すること
が必要です。さらに、
②ケースファンを調整してケース内のフローを適切のもの
にできます。
その後は、下記の3つが重要となります。
③GPUのPowerの調整
④GPUファンの回転数の調整
⑤室温
正圧・・・冷却は弱いが、反面、ほこりを吸い込みにくい。
負圧・・・冷却は強いが、反面、ほこりを吸い込み易い。
回転数をファンコントロ-ラーで調整できるようにして、夏に冷却を強くできるようにしておくと良いかもしれない。
Mining Pool Hubの登録と使い方
(1)Mining Pool Hubに登録
(2)Auto Exchange の設定
設定したときから採掘と同時に交換される。
(3)2重認証(OTP)の設定
分かりにくいのは、Worker名の設定ですが、Awesomeminerの方で設定してマイニングすると、Mining Pool Hubに自動的にWorker名が反映されます。これで、うまくいっていることが確認できます。
また、Auto Exchangeで、受け取り通貨を設定しますが、これは慎重にする必要がありますね。将来の値上がりを見込んで、将来性のある通貨を選択することが大切ですね。2018年1月現在、DASHを選びました。1か月1DASHを目指します。
ハッシュパワーは上記GPU8台で、アルゴリズムEquihashの場合、合計約3.8kH/s位になります。このパワーで、2018年1月の収益は約1DASHでした。1DASHが10万円を下回っていますが、将来20万円以上になれば、月収20万円ということになります。
Afterburnerの使い方
GPUの温度、電源容量、ハッシュパワーを考慮して電力を調整する。(設定 > 全般 で、「類似のグラフィックス プロセッサの設定の同期化」のチェックを外すとGPUごとに設定できる。)
①Power60%で(ハッシュレートが激減する手前)
②GPU温度を60℃~70℃になるようにファンスピードと自動ファン制御プロパティを調整する(長距離走なので安定動作を目指す)。
〈設定例〉
ファンの回転数40%-30℃
ファンの回転数50%-50℃
ファンの回転数65%-65℃(または、67%-67℃など、季節に応じて)
ファンの回転数100%-83℃
③PCの再起動で、☑ Windowsと一緒に起動(設定 > 一般)するように設定する。
④メモリークロックを100~200(例えば、147)UPするとハッシュレートが数%UPする。
Awesomeminerの使い方
(1)Worker名の設定(Options > Profit Switch > Mining Pool Hub)
☑ Enable Manged Profit Switch
☑ Mining Pool Hub > Worker name 「USERNAME.WORKERNAME」 と設定(ピリオドが必要)
※Miningすると、Mining Pool Hubに自動でWORKERNAMEが表示される。
(2)Algorithm の確認とSwitch
利用するAlgorithmだけにチェックしてMiningして確認する。
(Options > Algorithms)
利用できない時は、「not connect」となる。
Hashrateを保存する(Minerを右クリックしてHashrateを保存)
利益を確認する(coin&profitでjpyに設定できる)
Mining Pool Hub のトップページの表で確認(Nvidia/AMDを選択)
Switchさせるアルゴリズムを選択する。(Options > Algorithms)
時間、thresholdをSwitchにかかる時間(約20s)を考慮して設定する。
(Options > Profit Switch)
〈設定例〉
interval : 3m
threshold : 10%
Power cost : 0.25
Mining Pool Hub で使えるアルゴリズムを確かめる必要がありますが、現在、次のものを設定しています。
Equihash
Lyra2RE2
Ethash
Skein
Groestl
Cryptonight
NeoScrypt
※NeoScryptはGPUの温度が高くなることがあります。
(3)PCの異常時に対処する設定(ダウンタイムを短くすることは最重要)
①PCの再起動時に、自動でマイニングを始める設定
Options > General ☑ StartUP
Minerのプロパティ ☑ Auto Start Miner
※AfterBurnerの自動起動も忘れない。
②GPUが1分以上停止したときに、マイニングを再スタートするように設定する。
〈Rulesの設定例〉
Trigger
Time Interval : 1m30s
温度 : 50℃以下
Match All
Action
Stop Miner
Wait 5s
Start Miner
Ruleを有効にする
☑ enable
③PCを長時間使用したときに不安定になるのを防ぐために、定期的に再起動するように設定。
〈Rulesの設定例〉
Trigger
Specific time : 0:00
Specific time : 12:00
Macth at least one
Action
Rebut Computer
Ruleを有効にする
☑ enable
④Process failure の時は温度を取得できない。この場合、Process failureをトリガーにしてマイニングをリスタートする。
〈Rulesの設定例〉
Trigger
Process failure (Minig process not running and too many failed atemped to restart)
Match at least one
Action
Stop Miner
Wait 5s
Start Miner
Ruleを有効にする
☑ enable
⑤Windowsの自動更新を無効にする。
(1)仮想メモリ―の設定。
windowsの設定で仮想メモリーを16GB以上に設定します。マイニングソフトによって必要な場合があるのです。
〈設定例〉
初期サイズ : 17000 MB
最大サイズ : 21000 MB
(2)CPUファンの調整
CPUファンをBIOSでsilentに設定しても問題ありません。
(3)GPU使用率が低い場合
通常、GPU使用率は大体99%あたりですが、低い場合は、下記を試してみることができます。
①グラフィックドライバーの更新。
②OS、又は、Nvidiaのパフィーマンスの設定を見直す。
③ライザーカードの差し込みポートを変えてみる。