Vistaの最適化
最適化として、ここでは主に電力設定に関するものをまとめておきましょう。
SSD化に伴い、ハイバーネーションは通常使わなくなります。これは、HDDの時代にハイバーネーションを多用していた時と大きく異なります。
まず、Vistaの起動に要する時間を、HDDとSSDの場合で比較してみましょう。
HDDの場合:
通常起動:3分以上
ハイバーネーションの復帰:約40秒
スリープの復帰:
SSDの場合:
通常起動:約1分
ハイバーネーションの復帰:約40秒
スリープの復帰:約10秒
SSDの場合、通常起動がハイバーネーションとほとんど変わらないので、ハイバーネーションを使う効果は余りありません。一方、書き込みが増えるだけなので、使わないほうがよいでしょう。
それで、スリープを活用することになります。そうすれば、10秒ほどで起動しますので、使い勝手はかなり向上します。1日の終わりにシャットダウンして、次の日に1度だけ通常起動しても問題はありませんね。
それで、スリープの設定に関して、幾つか確認しておきましょう。ついでに、電力設定も見直しておきたいですね。
ハイブリッド・スリープをオフにしておきます。この機能は、スリープとハイバーネーションを同時に行うもので、書き込みを伴うからです。それで、スリープの時には、書きかけの文書は上書き保存しておくことが安全性のためには必要です。もちろんこれは、通常、PCを使って作業をしている時にはいつでも必要なことですね。いつ停電するか分からないのですから。
この設定にはハイバーネーションを設定しておくほうがよいでしょう。たまに書き込みをするぐらいはSSDでもよいのではないでしょうか。上書き保存を忘れた場合の保険としておきましょう。
ディスククリーンアップを実行するとハイバーネーションが使えなくなってしまいます。そのときは、コマンドプロンプトを管理者権限で開いて、下記のコマンドを実行します。
powercfg /hibernate on
キーボード:オン
マウス:オフ
当方は上記のように設定しています。マウスが何かの拍子に動いて復帰してしまうからです。スリープからの復帰はキーボードだけで十分でしょう。
電源ボタンをスリープに設定しておくと便利です。スリープを使うことのほうが多いからです。シャットダウンは1日に1度スタートメニューから行います。
電力設定はハイパワーに設定しておきましょう。常に、最大の性能を発揮してほしいからです。
Vistaの将来
XP:2014/4/8
Vista:2017/4/11
Windows7:2020/1/14
下記はマイクロソフトのメッセージ(引用)。
『【サポート終了による影響】
サポート期間終了後のもっとも大きな影響は、セキュリティ更新プログラムが提供されなくなることです。これは、サポート終了となる製品をお使いのすべてのお客様に影響し、お客様はセキュリティ上のリスクが高い状態でお使いいただくことになります。
【該当するお客様へのお願い】
最新の OS への移行をお願いいたします。』
という訳で、いずれ最新のOSへの移行が必要になるときが来ますね。しかし、Vistaの場合は2017年ですから、まだ何年もあります。そのとき、Windowsはどうなっているでしょうか。それは、その時になって考えても遅くはないように思います。