Windows7からWindows10へアップグレード
Windows7からWindows10へのアップグレードは2種類あります。
(1)上書きインストール
(2)新規インストール
可能な限り、上書きインストールで行います。これまで構築したWindows7のPC環境をそのまま使いたいからです。5台のPCで無償アップグレードをしました。
(1)タブレットThinkpad8・・・無事成功
(2)ノートパソコンlet's Note CF-R8HWLCPS・・・無事成功
(3)NEC VALUESTAR Core2Quad Q9400s (2.66GHz)が3台・・・フリーズするが、やっと解決!
このWindows10へのアップグレードで問題になる大きな点は、次の3つの点でしょう。
【1】フリーズ(原因は複数ある)
【2】外付けHDDが壊れる問題(Windows7と共用する場合)
【3】文字の汚さ(ClearType)
実際に行ったことをメモしておきましょう。ただ、Ver.1607でかなりの問題が解決しているようですから、必要ないものもあるかもしれません(是非、そうあってほしいです)。
準備として下記の事を行いました。
1)VALUESTAR M PC-VM100RH Core2Duo E7200 のCPUを、E7200からQ9400s(ヤフオクで5,500円)に交換。ずいぶん古いものですが、当方の仕事には十分です(むしろ、Vistaのときより快適です)。
たまたま、BIOSのバージョン(0004/456A0400)が同じだったので、Q9400sに無事交換できました。できれば、Q9550s(パフォーマンスが12%UPする)にしたかったのですが、手持ちの3台共に同じものに揃えました。この場合、速さよりも安定性を重視しましょう。
※結局、Q9550S(ヤフオクで6,500円)を購入して無事交換できました。報告によりますと、CPUファンが全開になるようなのですが、幸いファンコントローラを使っていたので問題なく使えています(ちなみに、CPUのエクスペリエンスインデックスは7.2から7.3にUPしました)。さらに、Windows10(64bit版)をクリーンインストールしてメモリーも8GBに増設しました。本来は最大メモリーは4GBのはずなのですが、8GB認識できたという報告があり、やってみるとうまくいきました。全体で20%ぐらいパフォーマンスがUPしているように思えます。
※しかし、やがてメモリーがエラーを起こすようになり、4GBに戻しました。速さよりも安定性のほうが重要ですね。・・・再度、8GBに挑戦してみました。その結果、エラーは1枚のメモリーが壊れていたのが原因だったようで、現在、8GBで安定しています。それで、ファンが全開で回転する以外は全く問題ないようですね。
2)HDD切り替え器(3R-HDCBOXSBK)を取り付けて、Windows7とWindows10を切り替えられるようにしました。これはとても便利です。ディスプレイが共通に使えるからです。
※最終的は、Windows10(32bitアップグレード版)とWindows10(64bit版クリーンインストール)を切り替えられるようにしました。こうすると、データ用のSSDが共用できます。
3)Windows10にすると文字が読みにくくなるので、4Kを見据えて1台のグラフィックカードを新しくしました。
2台は、NVIDIA GT610 ZONE (2560 x 1600)/エクスペリエンスインデックス4.8(win7)
1台は、NVIDIA GTX750Ti KalmX (4096 x 2160)/エクスペリエンスインデックス7.6(win7)
いずれも、デュアルモニタ対応のファンレスGPUです。
《GT610のPCで、インターネットを切断して行うこと》
①携速をアンインストールする
②Nvidiaのドライバーをアンインストールする。
ロールバックして、古いドライバーがすぐ(1,2分で)インストールされるので、標準ドライバーになるまでアンインストールを4,5回繰り返します。当方の場合、Ver.347.52~Ver.320.11まで5回繰り返しました。 加えて、このとき、Nvidiaのオーディオドライバーも標準のものになるまでアンインストールを繰り返します。
③セキュリティソフト(ESET)をアンインストールします。
《GTX750TiのPCで、インターネットを切断して行うこと》
④NvidiaのWindows7用の最新のドライバーのクリーンインストール
※あらかじめW7用の最新のドライバーをダウンロードしておく。
※インターネットに接続して、windowsの更新により、ドライバーを自動更新してもよい。
《GTX750TiのPCで、インターネットを接続して行うこと》
⑤プロダクトキーの入力(ライセンス認証)。
⑥Windows.iso(DVD)のsetup.exeで、UPグレードする。今なら、1時間前後でVer.1607にUPグレードできる。
《GTX750TiのPCで、インターネットを切断して行うこと》
⑦NvidiaのWindows7用のドライバーをアンインストールする。
⑧NvidiaのWindows10用のドライバーをクリーンインストールする。
※あらかじめW10用の最新のドライバーをダウンロードしておく。
《GTX750TiのPCで、インターネットを接続して行うこと》
⑨ESET Ver.9のインストール。
⑩コンピュータ名の変更。
フリーズの原因と解決、など
【1】ディスプレイドライバー(nvlddmkm.sys)が関係している場合が何度もあります。
大切なのは、標準ドライバーになるまでアンインストールしてからクリーンインストールすることです!
【2】IE又はEdgeでフリーズする場合もあります。
この場合は、「GPUレンダリングを使わない」設定にすることにより直ります。設定は、IEとEdgeで共通しています。
【3】PhysXプロセッサが「自動選択」でフリーズする場合。
NVIDIAコントロールパネルで、PhysXプロセッサを「自動選択」から現在使用しているGPUに設定すると解消する、という報告があります。
【4】特定のアプリケーションが原因でフリーズする場合があります。
当方の場合は、下記の2つをアンインストールして解決しました。
・SetPoint (Logicool)
・DiXiM Media (NEC)
これに驚かされた人も少なくないことでしょう。Ver.1607で解決されているかもしれませんが、解決方法をメモしておきましょう。
1)ハードによる復帰
マウスの電源管理の「スタンバイの解除」のチェックを外す。
2)タスクスケジューラーで下記のプロパティでスケジュールされた時間を削除します。
Media Center > mcupdate_scheduler
UpdateOrchestrator > Rebut
3)Windows Updateの再起動の日時の設定を変更する。
4)スリープの「スリープ解除タイマー」を無効にする。
5)コントロールパネル > システム > システムの詳細設定 > 起動と回復のところで、設定 > システムエラーで「自動的に起動する」のチェックを外す。
Windows10で最初に設定したいこと
まず、クイック起動をオフにして、休止を有効にしておきたいと思います。
アカウントは、ローカルアカウントで用います。
ついで、省電力の設定です。デスクトップPCの場合ですが、スリープは使わないので、下記のように設定しました。
スクリーンセーバー・・・10分後
ディスプレイの電源を切る・・・15分後
休止・・・20分後
他に、詳細な電源設定で、オフにできるところをすべてオフにする。
ついで、Lancherの登録です。
こちらを参考にしてください。⇒ タスクバーにクイック起動を表示する
DPIの設定:
こちらを参考にしてください。⇒ Windows 10 DPI Fix
休止、シャットダウン、再起動のボタンの設定:
こちらを参考にしてください。⇒ 簡単楽々!デスクトップに電源ボタン
さらに、設定画面でほとんどの設定をオフにします。
1)バックグラウンド処理・・・ほとんどオフ
2)通知・・・すべてオフ
3)その他、設定を全部見て、可能ならオフにします。使える機能はデフォルトで全部オンになっているのですから、これは必要なことです。
デザインに関してですが、タイトルバーに色を付けると見やすくなるようです。個人設定 > 色 のところで行います。最初は白になっていますが、グレーなどすこし暗くすると良いようです。
これを完全に無効にするにはレジストリーの変更が必要なようです。それで、設定だけでできるところだけを調整してみましょう:
Cortana:
1)まず、Cortanaの検索窓にあるマイクのマークをクリックしてから、左の設定マークをクリックします。そうすると、Cortanaの設定画面が出ますので、すべてオフにします。
2)ついで、メニューバーを右クリックしてから、Cortanaのボタンを非表示にします。
OneDrive:
1)タスクバーからOneDrive(雲のマーク)をクリックして、設定画面を開きます。そこで、「サインインしたときにOneDriveを自動的に開始する」のチェックを外します。
これで、後は気にしなければ問題ないでしょう。
コントロールパネル>プログラムと機能>
Windowsの機能の有効化又は無効化>
インターネット インフォーメーションサービス>
world wide webサービス のチェックを外す
これはWindows7でデフォルトで無効になっていたようです。これで、httpd.exeでポート80が使用できるようになります。
※AN HTTPDのプログラムは、これまで使っていたものをWindows10のルートにコピーして、実行ファイルを起動します。
Windows10でもperlのテスト環境が使えるようにします。これまでActivePerlを使っていましたが、現在では最新版のみダウンロードできるようで、最新版のperlではうまく動きませんでした。それで、旧バージョンのperlが使えるものを探したところ、Strawberryperlというものが使えそうです。しかも、ImageMagickも楽にインストールできるようなのです。
まず、StrawberryperlのVer.5.20.3.3をダウンロードしてインストールしました。
ついで、AN HTTPDのperlのパスを一般タブのドキュメントルートで下記のように設定します。
C:\Strawberry\Perl\bin\perl.exe
これで、ローカルでperl(CGI)が動くようになりました。
さらに、今度はImageMagickをインストールします。1日かかりましたが、下記の方法でうまくいきました。
コマンドプロンプトを起動し、ディレクトリーを変更し、PPMでImage::Magickをインストールします。以下の通りです。
C:\WINDOWS\system32>cd C:\
C:\>cd Strawberry\perl\bin
C:\Strawberry\perl\bin>ppm
・・・・・・・・・・・・・・・
PPM>install Image::Magick
・・・・・・・・・・・・・・・
最後に、少しエラーが出るようですが、これで、問題なく動くようです。
文書を作るとき、今でもClaris Works 4.0を愛用しています。Windows10ではすぐには動きませんでしたが、調べたところ、「互換性」の機能を使うことで解決できることが分かりました。
まず、プログラム自体は、これまで使っていいたものをフォルダごとWindows10のProgram Filesのフォルダの中にコピーします。
ついで、下記の実行ファイルのプロパティで互換性モードを設定します。
C:\Program Files\Caris Works\クラリスワークス4.0\CLWORKS.EXE
互換性タブで「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックして、Windows95を選択します。
外付けHDDの共用の問題
データが壊れないようにするための設定(クイック起動のオフなど)や取り外しの方法などがあります。しかし、バックアップの大切なデータをこれでは安心して使えません。
幸い、ファイル形式がFAT32やExFATでは問題ないようです。それで、FAT32を用いることにしました。というのは、当方が使っているAcrinis True Image 2012では、ExFATが使えないからです。
Acrinis True Image 2012を使って、FAT32のフォーマットもできました。この形式でのバックアップイメージの作成や、リストアも問題なくできます。時間もさほど変わりません。ただ、多量のファイルのコピー(NTFSからFAT32へ)はかなり時間がかかります。しかし、バックアップは安全第一ですから、これは仕方がありませんね。これで、Windows7からWindows10へのデータの受け渡しも安心してできます。
実に、Dドライブが壊れてしまいました。幸い、偶然ですが、唯一の復旧方法を知らないうちに行っていました。それは、Windows7につないでチェックディスクを行うことです。いきなりチェックディスクが始まり、そのままにしておいたのです。16時間後に終了し、無事復旧していました。
復旧手順は次の通りです。
1)壊れたハードディスクをWindows7につないで、CHKDSKを行います。HDDをつないで再起動するだけでもCHKDSKが始まります。
Replace・・・・security ID ・・・・
が始まり、終わりまで待ちます。何時間もかかりますが、これ以外に解決策はないようです。
2)次に、ドライブのセキュリティを設定します。
必要なユーザー名を確認して、「継承」にチェックしてスタート。少し時間がかかります。
以上ですが、これで、ファイルにアクセスできるようになります。ファイル自体はまったく更新されていません。
Windows10へのアップグレードの最後はメールデータの移行になります。しかし、これはWindows7からWindows10へ完全に乗り換えるときに行います。今は、まだ、Windows7で仕事を行い、必要なときにだけWindows10を使っています。安定性や文字の汚さを考えると、まだ、Windows10は使えないでしょう。
完全に移行するときのメール(Windows Line メール)の移行方法も練習しておきたいと思います。
文字が汚い
Windows10でメイリオの文字を見ると、Windows7のときよりも文字がにじんで見えます。ClearTypeを調整しても改善されません。 それもあって、GPUを解像度の高いものにしてみたのですが、それだけではダメでした。つまり、ディスプレイも解像度の高いものにする必要があるようです。 現在使っているのは、EIZO FlexScan S1961で、かなり古いので、新しいモニターにすると少し改善するようですね。それでも、店頭で見てみるとやはり少しにじんでいます。フルHDではもう古いのでしょう。 しかし、4Kはまだ早いという人がいますね。それで、WQHD (2560×1440)あたりがよいのではないかと考えています。現在の候補は、BenQ 23.8インチワイド 高解像度モデル (2560×1440/IPSパネル/DisplayPort搭載/オートアイプロテクトセンサー) BL2420PT です。・・・これは、今後の課題となります。