今使っているパソコンをずっと使い続けたい!
このサイトは今仕事で使っているパソコンをなんとか少しでも長く使うための方法を調べてまとめたものです。ついでに、SSD化やPC静音化などのパソコン改造にも挑戦してみました。
【1】NEC VALUESTAR M PC-VM100RH Core2Duo E7200 (2.53GHz) Vista
【2】NEC VALUESTAR GV2635ZAC Core2Quad Q9400 (2.66GHz) Vista
【3】NEC Express5800/53Xe Core2Duo E8500(3.16GHz) Vista
【4】Toshiba Dynabook SS SX/3211LNKW Pentium M (1.10GHz) XP
HDDのクローンの作成
HDDの寿命は2年と言われています。それで、HDDのクローンを作成して、常に新しくしてゆくことは大切です。
クローンの作成ソフトは幾つかあって、フリーソフトもあるようです。当方は、アクロニスのマイグレート・イージーというソフトを使い続けています。大切なのは、一つのソフトを使いこなして、間違わないで操作できるようになることです。この点での失敗は許されないことだからです。
マイグレート・イージーというソフトでHDDのクローンを作成すると1時間足らずで完成してしまいます。1年に1度クローンを作成して新しくします。それで、これまでHDDが壊れた経験がありません。
マイグレート・イージーを使ってHDDのクローンを作成するのはとても簡単です。移行元と移行後のHDDを間違わないように操作すれば数十分で移行が完了します。
HDDの取り付け方法はデスクトップとノートPCでは異なります。デスクトップの場合は、SATAのケーブルで接続する必要があります。ノートPCの場合は、USBの外付けHDDケースがあれば簡単に出来ます。移行完了後に新しいHDDをPCに取り付ければそれで終了です。
HDDを他のPCへ移植する
さて、HDDのクローンを作成して、PCを使い続けていますが、かれこれ4年以上になります。HDDはこのようにして新しく出来るのですが、PC本体はどうなるのでしょうか。まったく同じPC、又は、それに近いPCがもう一つ予備にあれば、HDDをそのまま移植して起動させると、なんとか起動できるようです。それで、これまで VALUESTAR M VPC-VM100RH を使っていたのですが、中古で VALUESTAR GV2635ZAC を購入してHDDをそのまま移植してみました。その結果、Windowsが見事起動できました。起動してしまえば、後は必要なデバイスドライバーをインストールすることができます。
結果的には、HDDの移植によって、Core2Duo E7200 (2.53GHz) から、Core2Quad Q9400 (2.66GHz) にPCをグレードUPできました。とても快適になりました。
Windowsが起動したら、必要なデバイスドライバーが自動的にインストールされますから、指示に従って再起動を何回か繰り返します。それから、ディスプレイの解像度を合わせればまったく前のPCと同じように使えるようになります。ただ、次の2つのドライバーはデバイスマネージャーで削除後、再起動して更新するとよいようです。
(1)プロセッサーのドライバー
(2)キーボードのドライバー
最後に、デバイスマネージャーでドライバーを一通り確認しておくとよいでしょう。
ここで、疑問が生じます。どんなPCにもHDDを移植できるのでしょうか。メーカーに尋ねてみると、『理論的には可能です。HDDを読めるかどうかが問題ですが。』という、親切で希望の持てる解答をいただきました。試しに、Express5800/53Xe をオークションで購入しHDDを移植してみました。しかし、今回は、HDDを読むことが出来ず、起動時にエラーメッセーが出てしまいました。
さて、このような場合に、強い見方がありました。アクロニスのTrue Image
というソフトです。このソフトにはUniversal Restoreという強力な機能があります。これは、バックUPしたシステムをどんなPCにも復元できるという機能なのです。
実際に、このソフトを使ってワークステーションExpress5800/53Xeに、VPC-VM100RHのシステムをRestoreすることに成功しました。もちろん、この場合も、Windows立ち上げ後、何度か再起動して、様々なデバイスのドライバーをインストールする必要があります。いずれにしましても、Windowsが立ち上がってしまえば、後はデバイスドライバーをインストールすることは問題なくできるのです。
HDDを別の異なるPCに移植した時に問題になるのは、そのPCがHDDのデータを読めるかどうかという点です。HDDを読めれば、Windowsは立ち上がり、様々なデバイスは異なってもデバイスドライバーはWindows上でインストールできるようになります。
Universal Restoreはこの最低限のこと、つまりHDDのドライバーを置き換えることによって、HDDの読み込みを可能にするのです。この点に関しては、True Image 2012puls ユーザーガイドの97ページの説明をご覧ください。
この機能を使うには、True Image 2012pulsをPCにインストール後、ブータブルメディアを作成する必要があります。このCDを使ってバックUPを取り、その後、このCDを使ってUniversal Restoreします。そして、このUniversal Restoreする際に、HDDのデバイスドライバーを指定することができるようになっているのです。これを指定しない場合でも、リカバリーされるイメージ内にあるWindowsのデフォルトのドライバーのフォルダから適切なドライバーが自動的に検索されます。それで、Express5800/53Xeの場合には、HDDのデバイスドライバーを指定しませんでしたがうまくいきました。
クローンを作っておくのもいいのですが、バックUPとRestoreという形もなかなか便利なようです。外付けHDDにバックUPできるので、慣れるとこの方が簡単です。こまめにバックUPを作成することも出来ます。しかも、Restoreの仕方によっては、パーディションごとに別のHDDにRestoreすることも出来るのです。単に、クローンを作るよりも可能性が広がりますね。
HDDにはraidという構成方法があります。HDDを複数使って高速化したり、安全性を強化したりする方法です。しかし、raidはメリットよりもデメリットの方が多いように思われます。遊びではいいのですが、仕事用のPCでは不向きのようですね。
ところで、Express5800/53Xeは購入時点で、raid0の構成になっていました。このHDDをno-raidで使うには、HDDのraidを解除する必要があります。解除方法はPCの起動直後に『ctrlキー+i』を打鍵してユーティリティを起動して行います。これでディスクを削除すると、no-raidになりますが、同時にHDDは初期化されますので注意してください。
クローン移植後、メールソフトが立ち上がらなくなり(エラーメッセージ『MSOE.DLLを初期化できないため・・・・。』)、その原因が分からずにかなりの時間を無駄にしてしまいました。原因は2TB以上のAFT(アドバーンスドフォーマットテクノロジー)が使われているHDDを用いたことにあるようです。これまで使っていた少し古いHDDを使ったところ問題が解消されました。それで、2TB以上のHDDを使うときには注意が必要ですね。
ネットワーク上で、パソコンには一意に割り当てられる物理アドレス-MACアドレスがあります。そして、このMACアドレスはHDDを移植した場合には変化します。つまり、PCに固有のものになります。それで、例えば、セキュリティソフトなど、MACアドレスを用いてインストールされているPCを区別しているソフトでは、2代目のPCと判断されます。しかし、最初のPCを使わないのであれば、1台だけの使用ということに間違いありません。通常、この判断は自動で行われるようです。